Excelってもう完全体なんじゃないかと思っていましたが、2016バージョン以降、外部データの取り込み機能が各段に強化されました。
それによって、「Excelに強い人」の定義に、3つ目が加わったように感じています。
- 関数を駆使して分かりやすい表計算ができる。デザインに強い。
- VBAが書けてマクロの作成と修正ができる。ロジックに強い。
- Query操作が出来てデータモデルが作れる。データに強い。
そして、データに強い人のExcelスキル要件は、以下の5つかな・・・。
- 構造化されたテーブル設計ができる
- テーブルを正規化とリレーションシップの設定ができる
- 外部データとクエリ接続し、データ整形ができる
- データ集計とビジュアル化ができる
- データソースの設計(ファイル管理)ができる
というわけで、104期の皆さんも修了目前にしてVBAやアプリ作成のあとにまたExcelの学習に励んでおられます!
PowerQueryでデータ整形、リレーションシップの設定、ピボットテーブル/グラフの作成を通じて集計とビジュアル化ができるように!
さらには就職先の方々がご存知なければ伝えられるように!
シナリオ「中学校で読書推奨」
演習課題は、オフィスでの職業経験がない方でもイメージしやすい設定です。
データの件数も学習用にミニマムで・・・。
まずは構造化!
人間ではなくシステムが見やすいデータ構造を設計しよう!セル結合とかやめようw
👆こんなリスト渡されても・・・から👇ちゃんと構造化するところから!
そしてリレーション!
データの正規化の考え方、マスターとトランザクション、プライマリキーと外部キー?!
・・・データベースの専門用語ではありますが、、、概念的なことも理解しよう!
そして集計!
複数テーブルからフィールドを設定して多角的に集計しよう!
今回の課題では、ここはシンプルでしたね。
そしてビジュアル化!
スライサーを並べて色々な切り口から最新のデータを確認できる仕組みを作ろう!
元データはクエリで取り込んでおけば、更新ボタンで最新情報にUpdateされます。便利!!
しかもVBAなど使わずノーコードで作れます。
データに強い人に!
リレーションシップのところは特に、概念的なことから難しいところなので、3つのやり方で段階的に比較学習しました。
- VLOOKUP関数とMATCH関数で統合したリストからボットテーブルを作成
- リレーションシップ機能で作ったデータモデルからピボットテーブルを作成
- PowerQueryでクエリをマージしたテーブルからピボットテーブルを作成
何れも同じことが出来ますが、データの規模によって一長一短あります。
メリットとデメリットも理解して使い分けが出来るように。
- 作業を自動化してデータが取れるようにすること
- 既にあるデータを使いやすいように整形すること
- 各システムに散在しているデータを統合すること
- データの傾向を掴めるようビジュアル化すること
- データソースの設計で更新まで仕組み化すること
これらの作業は、今後とても重要になるのは間違いないですね!
Power Pivotなどのアドインを使ったり、Power BIなどのBIツールを導入したりする企業様も増えていくと思いますので、そのあたりも学習していかねばデスね!
ただ、データの件数や頻度によっては目の前にあるExcelから始めることができる!ってこと知ってもらいたい!
訓練も残すところあと7日!就職先のDXの取り組みに貢献できますように!
吉田 豪