市民開発者養成科 連載③ #101期
2021年6月12日
先日、ハローワーク呉の窓口の方からご質問を頂き、回答させて頂きました。ここでもその内容について記載しておこうと思います。
募集要項の対応職種欄には、「ファーストラインワーカーほか、あらゆる事務系職種」と記載しています。この“ファーストラインワーカーとは?”というご質問でした。
直訳すると“現場職”といったことになるでしょうか?
デスクワークに就く事務系職種を“オフィスワーカー”と呼ぶのと対比して用いられる言葉で、Microsoftの造語のようです。
リンク: 現場の最前線で活躍する従業員(ファーストラインワーカー)の働き方改革をご支援する取り組みを開始
記事では、店舗、流通、建設、製造、病院などの現場の最前線で活躍されている従業員の皆さま(ファーストラインワーカー)と表現されていますね。
同義語に“フロントラインワーカー”という言葉もあります。
リンク: 成功はフロントラインワーカーが下すデータドリブンな意思決定にかかっていると90%近くの企業が回答していることを新たなレポートが発表
顧客に直接対応し、サービス提供や商品の販売をする“現場職”や、商品の製造や流通に直接携わっている“現場職”が、意思決定ができる力を持つことで組織が競争優位となるので、現場職がテクノロジーを身につけることが重要だと書かれていますね。
実際に、データを集め扱うのはこうした現場で働く方々です。
現場の業務を熟知していて実際に手を動かす人がアプリを作成し、データを集め扱えるようになると生産性は向上します。
訓練で学習するアプリ作成ツールPower AppsPower Appsを使い始めた人が、あるサイトに投稿した記事をキャプチャします。

実際に現場のオペレーションをする人がアプリを作成し、業務に活用して改善していくわけですから、現場にフィットしたものや改善につながるデータの収集が可能な成果物になりそうですね。
こうした、アプリを作成する現場職の方を指して【市民開発者】と呼んでいます。
現場職や業務部門が簡単な【市民開発者】として簡単なアプリを作成し、開発職や情報部門は【プロの開発者】として高度なアプリの作成にシフトする。
また、プロの開発者は、市民開発者により良いアプリ作成のアドバイスをしたり、作成されたアプリの管理をしたりする。
こうした市民開発者とプロの開発者の協働が、DXを推進していくのでしょう。
市民開発者養成科は、開発職を目指すコースではありません。
ファーストラインワーカーや事務系職種として仕事に就き、業務のデジタル化を図り、仕事の質を高めて行きたい方にオススメしたいです!