市民開発者養成科 連載⑮ #101期

昨年から、小学校にプログラミング教育が導入されました。10年後、私たちは彼らと一緒に仕事をすることになります。

今後、すべての企業はIT企業となり、すべての人はエンジニアになるなんてレポートを発表している有名な調査会社もいて、こんな状況に焦りを覚えますね。

とは言っても、これからプログラミング言語を学習して開発者として再就職を目指そうというのは、多くの人にとって現実的ではないと思います。

20代なら素質、30代なら経験が求められ、運よくテストプログラマーから入社できても相当な継続学習の覚悟を必要とする厳しい世界です。

昨年度、98期生がJavaプログラミングを学びました。まるまる1日コードを書く授業が1か月続く、とてもハードモードな訓練でした。

クラスで最も高い適性を発揮された方は、活躍を期待されてIT企業への紹介をいくつか受けましたが、自らお断りされて販売職の道に戻り、Javaの開発スキルを活かして顧客管理システムを開発して、自らの販売活動に運用されています。

彼は開発者としてのキャリアに魅力を感じなかったそうで、もともと好きな事業部門の現場職に従事し、それを支えるシステムを開発する方向を選択されたのでした。

ご自身が最も働きやすく、能力発揮できる賢い選択をされたことに感心すると同時に、「“すべての人がエンジニアになる”とは、こういうことなのだ!」と学びました。

多くの人が、ITの専門技術者ではなく、ITに強い業務担当者になるのです!

現在のPCの職業訓練は、レベル1~2から2~3へ、更に上を目指してレベル3~4を目指すコースが殆どです。

人材不足で忙しくされている企業の方々からすると、学習は最低限にして、早く現場に来て欲しい!というのが本音だと思います。

だからこそ、彼らに採用を待ってもらってでも習得する価値あるスキル獲得を目指し、市民開発者となって採用後の企業活動やDXの推進を支えて欲しいと考えています。

ビットゼミは、広島の働く人がすべて市民開発者となり、それが新しいスタンダードなレベルになることを目指した活動を展開していきます。

【市民開発者養成科】の開講でもって、そのスタートを切りたいと考えています。

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