隅田です。
JPAUG広島で登壇された103期生ひとり一人にスポットライトを当て、ゆるく紹介する記事を連載することになりました。JPAUG広島のちょっとした後日談のようなお話を楽しんでいただければと思います。
SANTAさん
特にこれといった取り柄もなく事務職～出産・子育て～事務職として働いてきたアラフォーです。
アプリ作成出来るの！？と飛び込んだビットゼミで新たな仲間たちと出会い、勉強することの楽しさを実感。数多の困難を乗り越えてなんとか修了しました。
書いた紙すぐなくしちゃうのでスマホに記録しとこうと思いついた体温記録アプリ。体温記録するならついでに子供たちの成長も記録しちゃおう！！ということで作りました。
イベントページより引用
さて、本連載のトリを飾っていただきます。
SANTAさんは、とても事務適正の高い方で、筆者が密かに尊敬していた人物でした。
訓練期間中は「静かな人」という第一印象でしたが、作業は計画的かつスピーディにこなしており、仕事に対する責任感の強さが伝わりました。
静かに熱意を燃やしている感じでしょうか。控え目である一方で目を惹くような柑橘類のレジンアクセサリーが性格を表しているように思いました。
卒業制作
そんな彼女の卒業制作は、検温記録アプリとお子さまの成長記録アプリを組み合わせたものになります。「ついでに成長も」とありますが、その割にはかなり作りこまれており、家族との思い出が見やすいＵＩで共有できるようになっているのは面白いですよね。
A面：検温記録アプリ
このアプリケーションを開発した経緯は２つあり、１つは、単純なペーパーレス化を目的としたものでした。
２つ目は、”My HER-SYS” という厚生労働省がリリースしている検温記録アプリに対する、いわゆる改善案をカタチにされました。
履歴は確認できるものの、検温した時間までは分からないというもので、卒業制作の方ではグラフなどを用いることによって履歴表示の機能が充実しました。また、入力方法はスライダーコントロールを用いることによって、より操作感が向上した印象があります。
B面：検温記録アプリ
B面の成長記録は、SANTAさんらしい配慮と思いやりが見え隠れしています。大人はあまり成長しないからドロップダウンリストのDefaultは “長女” と設定されていたり、写真のポップアップ表示であったり、身長と体重の成長をひと目で分かるようにグラフ化したりされていました。
ご自身の今後の課題を共有された際、独創性に欠けるアプリであったという趣旨のご発言がありました。しかし、十分に独創性に富んだアプリケーションとなっていました。既存のものでも「欲しい機能がないから作ってしまおう」という発想は、既にオリジナリティに溢れていると思います。
今後のご活躍
今後は、事務職でのお仕事を考えておられるとのことでしたが、元々継続学習もしたいということでしたので、Power Platform開発の支援事業へのチャレンジも検討されています。
彼女のスピード感と熱量は、まさに、市民開発者の資質であると云えるでしょう。
今後のご活躍にも期待大です。