隅田です。
JPAUG広島で登壇された103期生ひとり一人にスポットライトを当て、ゆるく紹介する記事を連載することになりました。JPAUG広島のちょっとした後日談のようなお話を楽しんでいただければと思います。
たわらさん
飲食アルバイトから携帯ショップに就職。
17年間結婚出産で転職しつつ同一業界で就業。オンライン手続き増加に伴いキャリアチェンジを決意し職業訓練へ。
今秋から行政事務の育休代替職員として就業しながら進路模索予定。
イベントページより抜粋
前職では、誰に指示されたというわけではなく販売実績を「見える化」し、店舗での営業成績を数十%伸ばしたという敏腕店長でした。
この人が上司だったら安心して仕事できるだろうな、と勝手ながらイメージを膨らませたこともあります(※弊社が安心できないって意味ではありませんよ!)
訓練中は、黙々とパソコンの前で課題に取り組んでおられる姿、周囲に助けを求めている姿、そして、周囲から助けを求められる姿が見られました。
自分の主観ですが、仕事ができる人って、こういう人ですよね(?)
見習いたいと素直に思っていました。
卒業制作
そんな彼女の卒業制作は「ルーティン用ToDoリスト」です。この「小学生が速くなる」のタイトルにもある通り、お子さんの身支度のチェックリストをペーパーレス化したアプリケーションとなっています。
使う人が小学生だから感覚的に使いやすいように…とのことです。使用する曜日や時期に応じて配色を変えたり、押さないといけないボタンも可能な限り少なく配置されています。きちんとユーザー視点に立ってアプリを作成されており、前職での仕事への姿勢が見え隠れします。
ただのToDoリストかと思いきや、かなり計算されて作られています。ToDoリストに全てチェックを入れたらラベルの文字表示が薄くなったり、「やっぱりまだ!」ボタンの大きさは、あえて小さくすることであまり押させないように工夫されていたり、Power Appsを起動すると時間を確認することができなくなってしまうことから、時計を上部に表示したり…と、細かな気配りが確認されました。
おもしろかったのは、この花丸。
何歳になっても花丸は欲しい。この機能は「全部できたら花丸を出して欲しい」というユーザー(小学生)からの要望を反映したものなのだそうです。
変動的なToDo、不動のToDoの両方に対応できる素晴らしいアプリだったと思います。
今後のご活躍
プレゼン大会における “Who Moved My Cheese?” のご発表では「自分が求めているもの」との向き合い方をご教示いただきました。
ずっと同じ場所に留まろうとするHemのような人は世の中に多くいるものです。安定した刺激のない毎日は「不幸なことが起こらない」という意味において幸せなことです。
しかし、同時に「何も得られない」ということも暗示しています。殊、現代における職業人生では、この物語のHawのように「変化に備え、変化を楽しむ」ような心を持ち合わせていなければなりません。
この意識を既にお持ちのたわらさんは、(ひとまず期間限定の行政職員となられましたが)次なる職場でも「変革」をもたらし、ご活躍されることと存じます。ご家庭での業務改善の次に、職場での業務改善のご報告を、スタッフ一同、楽しみにしています。