DX時代のキャリアー1番手 #bitzemi105

105期生も最初のグループワークで「DX時代の充実した職業人生」をテーマとして話し合い、5月15日(月)から17日(水)の3日間の6時限目に、それぞれの発表を行いました。

確か9期生から始めたワークで、DXをテーマにしたのは99期生からだったかな?DXなのに、発表用のコンテンツは模造紙にマジックやクレヨンでクラフトするアナログ作業です。

コース名に“DX”を冠したクラスとあって、話し合われた内容や情報の質と量、発表のアイデアともに、多くのクラスを見てきた吉田の中でもナンバーワンのパフォーマンスでした。

順番に取り上げていきます。今回は、トップバッターの発表について記事にしました。

チーム「ナナメ」の「富士山型一山主義から八ヶ岳型連峰主義へ」

メンバー構成は、タレント溢れる若手2名と、それを上手に引き出すベテラン2名です。

チーム名は、カタい【タテ】の上下関係ではなく、ユルい【ヨコ】の友人関係でもなく、教学相長して共に成長できる【ナナメ】の関係性をイメージされたのが由来だそうです。

年代に特徴があるチームだけあって、発表のテーマは前時代と新時代の対比となり、これらを「富士山型一山主義」と「八ヶ岳型連峰主義」とラベリングして説明をされました。

1.前時代の「富士山一山主義」

これまでの職業人生設計における基本的な考え方は、一つの企業で長く勤めあげるというもので、転職はあまり良しとはされない風潮がありました。

その背景として、年功序列や終身雇用など古き良き日本の雇用慣行があり、働く人々も組織に滅私奉公して経済成長を遂げ、マイホームやマイカーを所有することができた良い時代です。

ただ、組織に生殺与奪を委ねてしまい、暗黙のルールや悪しき慣習が生まれ、個人の想いより組織の論理が優先され、自己犠牲が美徳とされた時代でもあります。

また、これらは人口増加や経済成長が約束された時代だからこそ実現できたものでした。

社会や経済は成長期を終えて成熟期に入り、人口減少も加速化していくこれからの時代には、どのような価値観をもって職業人生を設計していけば良いのでしょう?

2.新時代は「八ヶ岳型連峰主義」

時代の変化スピードが加速化して事業の寿命は短期化する一方、医療技術の発達によって個人の寿命は延伸し、一生を一つの仕事や組織で終えることは現実的に難しくなっています。

代わって、時代の変化や自分の適性を自ら見極め、職業経験を通じて自己成長を図りながら、人生の節目でキャリアチェンジを仕掛けていく「個の時代」になりました。

時代の動向や自分の適性を自ら把握し、多様性への理解、創造力や想像力、傾聴力や表現力、柔軟性をもって能力発揮し、リスキリングなどの能力開発を責任もって進めていく時代です。

キャリア形成を会社任せにせず、自ら選び取ることができるようになったのです。

組織の業績目標と個人のキャリア目標を同じくし、Win-Winになる関係を目指せば、理不尽な根性論は自己成長のための努力に、組織への忖度は他人への思いやりに変えられそうですね。

前時代の実を新時代の種に

最後に、前時代のものがすべて悪だったのか?と言えばそうではないことに言及されたところに、チーム内での話し合いにおける深みを感じました。

今回は発表課題だったことから、善悪や明暗がくっきりした対比構造をモチーフに表現されたものと思います。実際のところ、良い面と悪い面はどちらにもありますよね。

訓練生さん
訓練生さん

協調性の本来の意味は「×忖度する」「〇助け合い
組織と個人のパワーバランスは最適化され、より健全な関係に。

時代の節目は、前時代の末期に形骸化・矮小化・変質化したものを、本来の正しい姿に生まれ変わらせたり、見直したりする機会として捉えてみるのも良いですね!

引き続き、「自分」「世界」「沢山」「発見」をご一緒しましょう!

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