105期生も最初のグループワークで「DX時代の充実した職業人生」をテーマとして話し合い、5月15日(月)から17日(水)の3日間の6時限目に、それぞれの発表を行いました。
5回の発表を順番に取り上げていきます。今回は、16日(火)に発表された4番手チームの発表内容について記事にしました。
チーム「ピカチュウ」の「波乗りDX」
デジタルに関する知識の豊富な方とクリエイティブな発想力を持つ方が原動力となり、優れたフォロワーシップを発揮する2名が推進力となったチーム(に見えてました)です。
DXに貢献するデジタル技術やサービスは色々あるものの、そこにはメリットとデメリットがあります。アナログなスキルでカバーことでより安全に恩恵を享受できますね。
デジタルな世界を深遠かつ危険もある「海」に見立て、デジタル技術やサービスを「魚たち」に見立て、そこで溺れることなく波乗りするための備えを「海の外」に表現されました。
1.DXに貢献する技術やサービス
まず、海(デジタルな世界)に潜ったピカチュウが出会った魅力的な魚たち(デジタル技術やサービス)について、その内容と魅力と危険について説明がありました。
①「スマートホーム」
- 内容: IoT技術で家電製品を外部からコントロールするサービス
- 魅力: 自宅に居なくても家事の開始/停止がコントロールできる
- 危険: 外部からの不正アクセスなどセキュリティ面の恐れがある
②「クラウド」
- 内容: オンラインでサーバーにデータを保存するストレージサービス
- 魅力: オンラインでつなげる環境ならどこからでもデータアクセスできる
- 危険: 同期の失敗やアカウント情報の忘失によるデータ損失の恐れがある
③「AI(人工知能)」
- 内容: 言語の理解や問題解決における提案などの知的行動を行う技術
- 魅力: 人間の知覚や思考やコミュニケーションの代行ができる
- 危険: 正しい学習データがないと誤って回答するリスクがある
④「ロボット」
- 内容: ロボットを使って人間の作業を代行する技術
- 魅力: 人間の作業を代行し、人力を超える処理もできる
- 危険: プログラムのバグによる想定外の行動もありうる
⑤「ビッグデータ」
- 内容: 様々な種類や形式のデータを含む巨大なデータ群
- 魅力: 購買や移動などデータに基づいたレコメンドができる
- 危険: 個人情報やデータ流出などセキュリティリスクがある
DXの海で魚たちと泳げたら楽しそう!だけど、今はまだ溺れてしまいそう!
2.身に着けるべきスキル
お話では、ピカチュウはいったん海の外に出て、上手に波乗りする力をつけることにします。これは、ひとたび実社会から離れて職業訓練に参加することのメタファーだと思います。
DXを推進する力と訓練を通じて獲得する方法
- 対物能力: 基本的なITスキルやデータサイエンスなどの知識
👉 基本情報技術者試験など資格取得を目指した学習を通じて獲得 - 対自能力: キャッチした情報に応じて方向転換できる柔軟性
👉 自分の価値観も他人の価値観も肯定した相互理解を通じて獲得 - 対人能力: 人間中心の設計をするユーザビリティへの想像力
👉 前職の組織や業務へのヒアリングによる職業理解を通じて獲得
DXにより時間的余裕も生まれると、継続的なリスキリングも可能になるね!
メタファーって強い・・・
ある事柄を説明するのに、具体的な特徴をすべて挙げていくよりも、自分や相手に身近なモノに準えたり、見立てたりすることで、短い言葉で多くを伝えることができます。
~みたいなモノ、~のようなコと、と言ったときの「~」は、相手は既に知っていることなので、初めて知ることでも既知の事柄と紐づけて捉えやすいのでしょうね。
ことDXに関しては、デジタル技術も目に見えにくく、未来の成果も事前に実体験はさせられないので、こうしたメタファーの技術も能力要件の1つになると思います。
【人間理解力】こうしたボキャブラリーは、
色々な方々を深く知ることで増やしていくことができるはず!