とある動画にて、“ピボット”という言葉を知りました。
投資家が起業家に投資する決め手は何か?という質問に、パネリストが答えて曰く、「もし上手くいかなかったときに“ピボット”ができるか?」と話していました。
“ピボット”というのは、バスケットボールで知られている言葉で、片足は軸足として動かさず、もう片足を進む方向に出す動きのことです。
起業ネタがポシャってもただでは起きず、その経験を軸足にして次の新たなアクションが取れるかどうか?が投資判断の1つになるとのこと。
企業も個人も、それまでの延長線上に成長戦略やキャリアパスを描き続けるのは不可能な時代になりました。
そこで、企業はそれまでの市場で培った強味を軸足として、次の新しい市場展開を模索しますし、個人もそれまでの職業経験で培った職業能力を軸足として、さらなる成長や貢献ができる次の職場を探すことになります。
それを表現するのに 、“ピボット”というのは、シックリ来る言葉だと思いました。
応募書類には志望動機を表現する箇所がありますが、そこにはピボットを表現出来たらよいですね。
採用活動も就職活動も未来の話をするわけですが、それが実現する可能性への信頼度となると、過去の経験を担保にするのが最も確実かつ効率的です。
全く同じ業務を経験したことがなくても、予定業務に求められる仕事への姿勢や役割に共通項がないかを考え、それを応募先企業でも発揮したいと表現してみましょう。
ご自身もシックリ来ると思いますし、相手にもストンと落ちやすいと思います。
この“ピボット”という言葉、一般的なのかと思って調べてみました。
Amazonにレビュー評価の高い書籍を見つけました。
企業のイノベーションより個人のキャリアを取り扱った内容で、今後の時代の変化傾向をとらえ、“ピボット”を繰り返すキャリアを提唱されています。
著者はキャリアコンサルタントの方のようで、紹介されるフレームワークやエピソードが馴染みあるものばかり。
自分が書いたのではないか?と錯覚を起こすくらい納得の内容でした。
平易な言葉でわかりやすく書かれており、集中すれば1日で読了できる内容です。
ビットゼミ・ライブラリーに置いておきます。ぜひ読んでみてください。