朝のお話コーナーも何となくローテメンバーが決まって、先週は「緊張せずに話す」がテーマとなり、週末はgotukolaさんのまとめがありました。
矛盾点には妥協せず、純度の高い納得を得たいgotukolaさんらしく、その週にお話しされた方々の言葉をすべて取り込んだ最適解だったと思います。
そのうち、「誰もが課題を得る前の理想の状況を知っている」という言葉に吉田が思い出したことがありました。
皆さん、子供のころにディズニー映画などでご覧になったことがあるのではないかと思います「ピノキオ」の物語って、キャリアや職業人生を暗喩してない?というお話です。
100期生の時に思いつき、ブログに書いたことでもあります。今回改めて整理してみんとて、するなり!ピノキオの寓意 #100期 – 株式会社ビットゼミ (bitzemi.com)
1.ピノキオのお話-ストーリー-
ストーリーをなぞりながら、いったいどこがキャリアや職業人生のお話なのか?シーンごとに仮説として説明を加えていきたいと思います。
(1)開始
まず、ゼペット爺さんが彫った人形に命を吹き込むところからこの物語は始まります。人間の子供が欲しかったゼペット爺さんは、その思いを込めてピノキオと名付けました。
人間の子供になる!という夢は、いつしかピノキオの宿願にもなっていきます。
キャリアにおける仮説その①:
生まれ育った環境や境遇、身近な人間の強い影響力や思いから、人生を形作る最初の志が生まれるのではないか?
(2)初志
そんなある日、目の前に現れた妖精から、「正しい心を持てば人間になれますよ!」と教わります。夢を実現する方策を知り、キャリア目標を持った瞬間でした!
あとは、その目標の達成に向けて努力していくのみです!
キャリアにおける仮説その②:
この社会において、その志を果たすための方向性を知る出会いがあって、その時から夢は目標に変わるのではないか?
(3)適応
目標を達成するべく、ピノキオは学校に行くのですが、自らの服を売って教科書代を用立てたゼペット爺さんの思いを裏切り、芝居小屋に入り浸って遊び惚けます。親近感・・・
そのうち、自分も騙されて芝居小屋に売り飛ばされてしまうのでした。
キャリアにおける仮説その③:
社会は深く知ればよいところだが、表層的には誘惑が多い。未熟な状態で社会に出る私たちは、その適応の過程で初志など忘れてしまったのではないか?
(4)挫折
妖精が現れて急場をしのぎ、どうにか芝居小屋を脱出するも、今度はパリピな王国を見つけてやはり遊び惚けます。とことんクズなピノキオ・・・。親近感・・・
そんなある日、友人たちがロバになっていく姿を見て怖くなって逃げだします。
キャリアにおける仮説その④:
社会に適応しすぎると自分を失って辛くなる。同じ環境にいる同僚や上司の姿に失望する瞬間もある。どこかで本来の自分に立ち返るターンが来るのではないか?
(5)克服
そこから逃げ出したピノキオは海に落ち、クジラに食べられてしまうのですが、ナントそこで行方不明になったピノキオを探す旅に出ていたゼペット爺さんと再会します。
ピノキオは自分の命をなげうって、ゼペット爺さんを救い出しました。
キャリアにおける仮説その⑤:
何かうまくいかないことが続いたり、挫折を味わったりした時期のあとには、初志を思い出し、腹を決めて自分の本来課題に取り組むときがくるのではないか?
(6)回帰
例の妖精が現れ、自分の命と引き換えにゼペット爺さんを救ったピノキオに対し、「本当の心を持つことができた」ことを告げて人間の子供にしてくれます。
ゼペット爺さんとピノキオは仲良く幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし!
キャリアにおける仮説その⑥:
自分のエゴを超えて「本当に良い仕事」ができるときがあり、その時期を経たときに人間的に一回り大きくなるような精神的成長を果たすことができるのではないか?
とこんな感じで、ピノキオのお話は職業人生を通じた自己成長や自己実現のプロセスを表現したのではないかと思えてなりません。
ピノキオが(自分に)嘘をつくと鼻が伸びるというギミックにも、自分の本来目標や自己実現の道から逸れないようにというニュアンスを感じてしまいます。
2.ピノキオのお話-まとめ-
ピノキオの物語を6つの構成で説明しましたが、「ピノキオとゼペット爺さんが仲良く幸せに暮らしている」という描写において、1と6は全く同じです。
ただ、二人の仲の良さも、感じられる幸せの深さも、1と6では全く異なるだろうと思われ、そう感じるようになるために2から5の成長過程があるのではないでしょうか?
私たちが職業人生と呼んでいるのは、この1から6までのステップの繰り返しではないかとも感じられます。(知らんけど)
昔からいろいろな人が言ってるように、私たちにはそれぞれ与えられた使命があって、それを思い出していく過程が職業人生なのかも知れませんね!(知らんけど2回目)
引き続き、「自分」と「世界」に「沢山」の「発見」をご一緒しましょう!